木力館ブログ

木力館ブログ

よくあるご質問について

 いよいよ5月、初夏の様な陽射しが眩しい今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。

 さて今回は、木力館でお客様から寄せられる質問を取り上げ、答えていきたいと思います。

 よくお客様から「家の庭木が随分大きくなったので伐採したが、何かの用途に使えないか?」と聞かれます。

 木力館裏手、展示場(材木置場)にある、さまざまな部材

 館長の私(おやじ)としては「樹種や樹齢、状態にもよるが、一般的に庭木は用材に適さない」と回答しております。

 庭木に使われる木には、多様な樹種があります。中には50年以上、100年を超える樹齢の木も有ります。こういった木は、樹種や木の状態によっては木材として使う事も出来るでしょう。
 しかし多くの庭木は観賞用の樹種が多く、用材には向かない木が多いのです。樹齢も20年や30年そこそこでは、木としてはまだまだ若木で木材としては「良材」とは言えません。

 もちろん、ご自宅などの庭で育った大切な木ですから、切った後も何かの用途に使いたい、と言う気持ちは館長の私(おやじ)も痛いほど分かります。ものを大切にする日本人の美徳とも言えましょう。ですが実際に柱材や板材等に使うと言う事は、これまで実際に色々な木を見て来た経験から言うと、(一般的に)はかなり難しいのでは、と思います。
 どうしても使いたいなら、例えば枝や幹を短く加工してアクセサリー等の工芸品として利用する、といった方法も有ります。

 中には、自宅の庭で育った樹齢数百年を超えるケヤキなどを、家の柱や梁材等に加工して使うケースも有ります。しかしこれはなかなか希有な例だと思います。使うにしてもまずは樹種、樹齢を知り、状態を実際に見てみない事にはわかりません。木はそれ程に難しいものなのです。

 その他話は変わりますが、昔は家に女の子が生まれると庭に桐の木を植えて、嫁入りの時にその桐で家具を作って嫁入り道具に持たせた、と言った事も聞かれました。桐は生長が早く用材に適しているので、これは昔から伝わる「暮らしの知恵」と言えましょう。もっとも、今ではほとんど聞かれませんが……。
 木力館では、木に関する様々な疑問にお答えしております。ぜひご来館頂き、館長の私(おやじ)まで気軽に聞いてみてください。
 木力館は毎日元気に開館、皆様のお越しをお待ちしております。本物の木を五感で体感できる、全国でも珍しい木の博物館です。家づくりやリフォームに関する相談も無料で受け付けておりますので、ぜひお気軽にご来館ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です