木力館ブログ

木力館ブログ

ピアノの響板について

おはようございます。
師走に入りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

木の博物館という事で今回は楽器を取り上げてみたいと思います。

さて、私事で恐縮ですが、小さいころからピアノを習っておりピアノ歴も長いですが、
ピアノが何の木でどのように作られているのか意識したことがありませんでした。
この投稿では、音の響きに影響し、ピアノの心臓と言われるほど重要な「響板」について着目してみたいと思います。

まず、ピアノはその用途によってさまざまな種類の木材を使用されていることが分かりました。
「スプルース」、「カエデ」、「ブナ」、「マカボニー」、「ローズウッド」、「エゾマツ」等です。

続いて、響板(音響部材の板)。先程も書きましたが、音の響きに影響し最も重要な部品ですが、
各ピアノメーカーは美しい響きを追求するために、木の種類にこだわっているようです。(例えば、「スプルース」、「エゾマツ」、「アカエゾマツ」)

響板は、巾(はば)ハギを行い作っていきますが、通常柾目板が使用されます。

*巾ハギ・・・板と板を接着剤でつなぎ合わせて1枚の板のように仕上げる加工方法。

*柾目板・・・年輪に対してほぼ直角に切った時に、表面に現れる木目のこと。線状の木目。
       反りにくく、木材の変形が少なく、長期間安定した状態を保つことができる。
       また、幅広い柾目の板は丸太が太くないと取れないので、希少価値が高いとされています。

 

柾目板の例。(グランドピアノの響板)

 

なぜ響板に柾目板が使用されているかというと、響板は振動を木目方向に伝達し音を響かせるので、
柾目板でないと音が響きにくいからのようです。

響板も建築材も、相幅(年輪)が狭いほど良い木材とされています。

ちなみに、年輪を見れば木の年齢が分かると言われていますが、年輪というのは一年に一本刻まれているから樹齢が分かるのですね。
年輪の輪っかの数を数えてみるといろいろな発見があるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です