木力館ブログ

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一連の事件について思う事

 早いもので、もう冬間近。日に日に寒さが増してきましたが皆様いかがお過ごしですか。

 さて先日、埼玉新聞や読売新聞などで「県民共済住宅」の木造住宅について強度不足問題が発覚し関係部署が立ち入り検査を受けたと言う事件が報道されました。この問題に関して、住宅や法制度に対して不安に思う方がいらっしゃるので、関係部署に話を聞いてみました。その感想などをまとめてみます。

杭打ち工事の様子(画像は住宅建築現場のもの)

 大手は資金力がある為、第三者機関が不要で全て自前で検査を行い(自主検査というものです)、自社で責任を持つそうです。しかし「自前で行う」と言う事は、第三者の目が行き届かず、身内だけの甘い構造になってしまっていないか? と言う疑問が湧きます。政治で例えると、三権分立(立法、行政、司法)が出来ていない状態です。こんな不健全なかたちで果たしてきちんと設計通りの良いものが出来るのか疑問です。なれ合いが起きてないか? うやむやになってないか? 心配です。

 一方の中小・零細企業は資金力がない為、第三者機関(地域の「住宅検査センター」等)に依頼して保証を貰う仕組みです。これには保険金(または供託金など)が必要です。そしてこの「保証」を受ける為に、保証に合致した規格でものを作ります。

 つまり館長の私(材木屋のおやじ)が言いたいのは、先日のマンション杭打ち工事問題に端を発したケースの様に、「大手だから安心」という訳ではない、と言う事なのです。

 更に言うと、「何かしら問題が起きてから“誠意”を見せる」大手ハウスメーカーの姿勢よりも、「はじめから誠意を持ってきちんとものづくりをする」姿勢の方が大切なのではないかと考えます。

 その点、地域の中小・零細工務店は地域に根付いている訳ですから、何か問題が起きればたちまちのうちに評判が広まってしまい「商売あがったり」となってしまいます。その為、地場の工務店の方が地域で信頼を得る為により良いものづくりをする必要が有ると言う訳です。
 あえて大雑把な比較をするならば、大手には資金力がある一方で、中小・零細企業には確かなものづくりの実績が求められる(その技術を持つところも多い)訳です。

 これらを踏まえて、家づくりやリフォーム・模様替えをお考えの方は、工務店を選ぶ際の参考にして頂きたいと思います。外見だけの見た目だけではなく、構造駆体(家の骨組み)を見学出来る所もあります。そういったところをはじめとして、ユーザー自身が勉強し賢くなる事で、より良い家づくりやリフォーム・模様替えにつながるのではないかと思います。

 皆様は如何お考えですか?
 木力館は毎日元気に開館、皆様のお越しをお待ちしております。本物の木を五感で体感できる、全国でも珍しい木の博物館です。家づくりやリフォーム(模様替えなど)に関する相談も無料で受け付けておりますので、ぜひお気軽にご来館ください。

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