木力館ブログ

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夏をのりきる先人の知恵

 夏休みも残る所あと僅か。しかし、さいたま市はまだしばらく暑い日が続くようです。皆様いかがお過ごしですか。

 夏と聞くと、暑さを思い浮かべる方も多いかと思われます。ひどい暑さから逃れるには、冷房の効いた部屋でゆっくり休むのが一番ですが、エアコンやクーラーなど無かった昔の人々は、さまざまな知恵と自然の力を借りて、日々過ごしていました。

 例えば家のつくりをみてみると、風通しが良いものになっています。これは構造上必然的な部分もありますが、風を入れて体感的に涼しくする、という意味では理に叶っていると言えます。家のつくりとしても、風通しが良いと、家に使われている材木が長持ちする事にもつながり、構造を長持ちさせる意味でも理想的と言えます。
 その他、すだれで直射日光を防いだり、打ち水をしてまわりの空気を冷やしたりと、昔から伝わる知恵は多く有ります。

   古民家の様子(参考写真)。

 また、食べ物や飲み物などにも工夫がありました。例えば、暑い時にあえて温かいお茶を飲むと言う事もそのひとつです。「この暑いのに熱々のお茶なんて」と思うかも知れませんが、温かいお茶を飲む事で発汗作用を高め、またお茶の利尿作用から身体の体温を下げると言った働きがあるそうです。これも、昔から伝わる知恵のひとつと言えます。

 こういった数々の「暮らしの知恵」は、地方や家庭によりさまざまなものが伝えられていると思います。「たかが昔の話」と言わず、先人から伝わる知恵を今の暮らしに少々取り入れる事で、毎日の生活がすてきなものになるのでは、と私(おやじ)は思います。皆様はいかがお考えですか?

 但し当たり前の事ですが、炎天下での暑さで熱中症にかかるなど、限度を超えた暑さは時として命の危険に直結します。何をするにも決して無理をしない事、無理のない範囲で行う事が肝要です。エアコンなど“文明の利器”をうまく活用しつつ、先人の知恵を少し取り入れてみるなど、余裕をもつ事も大事です。お気を付け下さい。
 お知らせです。
 8月26日(日)の「夏祭り~親子木工教室」は、受付を終了しました。多くの皆様のご予約、誠に有難う御座いました。夏祭りについての詳細は特設ページをご覧下さい。

 また、木力館では元荒川を詠んだ俳句を募集しております。詳細、要項などは木力館特設ページをご覧下さい。締切は8月31日(当日消印有効)ですので、皆様ふるってご応募ください。
 木力館は毎日元気に開館、皆様のお越しをお待ちしております。本物の木を五感で体感できますので、お気軽にご来館ください。

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