先日は関東地方各地でも大雪に見舞われましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は木力館横の加工場で行われている刻みについて、少々お話ししましょう。
木力館の横は加工場になっており、大工さんが柱や梁、土台などの刻み(手加工)を行っています。昔は家の軒先でのんびりと刻みをやっていたので、そのこの頃の懐かしいイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし現在、交通事情や住宅事情等により建築現場での刻みが難しくなり、大工さんの多くが加工場にて予め手刻み(加工)を行うようになりました。手加工でなく機械加工(プレカット)の場合、加工は工場で行われます。
しかし現在、交通事情や住宅事情等により建築現場での刻みが難しくなり、大工さんの多くが加工場にて予め手刻み(加工)を行うようになりました。手加工でなく機械加工(プレカット)の場合、加工は工場で行われます。
2月16日現在、大工さんが行っている手刻みは、さいたま市内(旧大宮市)に建築予定の、家の構造駆体となる柱、梁、土台などです。桧(ひのき)の土台、杉の梁、化粧梁など、さまざま部材を手加工で刻んでおります。部材は全て国産材を使用しております。
刻みは、ごく最初の部分(部材に軽く穴を開けたり大体の大きさに切ったり、等々)は補助的に機械を使う事もありますが、最終的な仕上げや調整は全て、「のみ」や「かんな」と言った、昔ながらの道具を使い、ひとつひとつていねいに仕上げていきます。また、木の一本一本のクセを見抜き、「この木は将来こう言う風に動くから、この部材として使おう」という目勘を働かせます。これは機械には決して出来ない事で、熟練の大工さんならではの経験と技術の結晶です。
最近はなかなかこうした「手刻み」の風景はみられなくなりましたが、木力館脇の加工場ではあと1週間程、大工さんの手刻み作業が続きます。ご見学を希望の方はぜひ木力館までどうぞ。(加工の期間内であれば)手刻みの現場と様子をご案内いたします。なお祝日・休日は大工さんがお休みなので手刻みの様子は見られませんが、部材等をご覧頂く事は(場合により)可能です。
この後1週間ほど掛けて刻みの作業が終わると、次はいよいよ建築現場へ加工済みの部材を搬入し、建前を行います。これらの様子も追ってお伝えしますのでお楽しみに。
木力館は今年も多くのイベントを精力的に開催していきますので、ご期待下さい。また木力館は元気に毎日開館、皆様のお越しをお待ちしております。ぜひお気軽にお越し頂き、本物の木の良さを体感して下さい。お待ちしております。