今日は暑いですね。まるで夏を思わせる様な日差しですが、数日前の雷を伴った豪雨が嘘の様です。
さて、その先日の雨についてですが、「露天でむき出しにして乾燥させている材木に影響は無いのか」と質問を頂きました。答えは「材木にもよるが、最終的な製材工程の前(丸太の状態)の段階で、単に乾燥中のものであるなら、普通に降る雨や雪などの水分は問題ない」と言えます。……無論、本当は濡れない方が良いのですが。
木の自然乾燥は、長い時間をかけてゆっくり行います。そして日本には四季があり、当然蒸し暑かったり、からからに乾いて寒かったりと、様々な気候の変化があります。また土地柄によって冬は雪に覆われたり夏は雨が続いたりと、日本各地の風土は異なります。その中での多少の雨や雪は問題有りません。またすぐに乾けば、それで良いのです。むしろ(雨)水に濡れ、乾くことによって、木の持つアクが取れると言った効果もあります。
古代、まだ物流が現代ほど発達していなかった頃は、川に直接丸太を浮かせて山から下流へ材木を運び、江戸の木場は運河の一角に設けられた一大材木置き場(市場)として発展しました。海水と運河の混ざった水は塩分があり、虫が付かないといった経験的な知恵もあったのです。また、この様に水中に貯木しておく方法は、上記の各種メリット(この他、運搬や保存に適していること)もあり、現在でも行われています。
勿論、木材としては、各種の材として製材・加工した後は濡らさないに越した事はないです。濡れなければ長持ちしますし、もし万一濡れたとしてもすぐに乾く状態であれば、木は長持ちします。逆に濡れた状態のまま放置しておくと木が腐る原因になりますので、注意が必要です。屋根が傷んで雨漏りが続く家の材は腐りやすいと言うことなどが、身近な例に挙げられます。家の柱や梁、桁などは極力濡らさない様にするのもこの為です。
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最近の貯木場で 丸太を海に浮かべて貯木してるのは
ここ15年くらい 見たことありませんが...
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昔ながらの「海に浮かべて貯木」と言う風景はほとんど見られなくなりました。
それは木材の流通、機械乾燥化やコストの面等によるところが大きい為です。
但し、全く無くなった訳ではないと思われます。
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海水(塩分の含まれている水)の中では木材は腐敗しません
逆に水分が少なくなるのです、
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うちの近くにそんな木達がたくさんありますよ