ようやく本格的に秋らしい気候になってきましたが、皆様いかがお過ごしですか。しかしまだまだ油断は禁物、急に暑くなったりその逆もしかりで、気が抜けません。今年の異常な暑さの残りがまだ有るようです。
さて、今回と次回のブログにわたって、所沢に建築する住宅についてとりあげてみようかと思います。この住宅は木力館が推奨する現場のひとつですが、このたび建前が終わったので、まずは柱の手刻みの様子からご覧下さい。
これらの加工は全て、大工さんの手刻みによるものです。プレカット(機械加工)では、この様に複雑な刻み方は出来ません。構造体を組み建てる際に極力金物を使わない、これは昔からの伝統的な工法です。
また、3枚目の写真の長ホゾにも注目して下さい。プレカットの通常のホゾの長さはせいぜい5~6cmがいいところです。プレカットではこれに金物を合わせて補強するので短くても良いのですが、金物を(極力)使わない本格的な伝統工法では、ご覧になった通りの充分な長さで、木と木をがっちりと固定します。
次回は建前の現場をご紹介します。お楽しみに。