9月に入り、朝晩など、秋の気配が少しずつ感じられます。皆様いかがお過ごしですか。
さて今回は、「林業」とは一体なにか、と言う事について軽くお話し致します。
さて今回は、「林業」とは一体なにか、と言う事について軽くお話し致します。
「林業」は、とても長い期間を掛けて木を育て、手入れし、「木材」と言う収穫を得ます。一般的な農業(野菜作りなど)がおよそ1年程で収穫できるのに対し、林業は最低でも50年、良材を生み出すとなると、おじいさんの代に植えた木を孫が伐採する、というような、とても気の長い時間が必要な仕事です。
しかし、今は「建築コストが安く済むから」と海外の木をどんどん輸入し、国産材を使おうとしない傾向が強くあります。国産材が使われなくなると木の価格も下落し、結果、林業に携わる人を維持出来なくなる恐れがあります。それは同時に、絶えず丁寧な手入れが必要な森林(人工林)がどんどん傷んでいく、と言う事にも繋がります。間伐をしなければ森林に光が入らず下草も茂らなくなります。その結果、山の地面が脆弱になり、山崩れが起きる恐れがあります。悪い事に、その恐れと不安は、既に現実のものとなりつつあります。
日本は「森林大国」と言われておりますが、国内に使える木がたくさんありながら、使われない現状があるのです。
日本は「森林大国」と言われておりますが、国内に使える木がたくさんありながら、使われない現状があるのです。
では逆に、国産の木(国産材)を使うとどうなるか。国産材を使えば、地域の林業が発展し、地場産業も活性化します。木を使うと言う事は木を伐採する事になりますが、日本では木を伐採した後、また苗を植えて育てる習慣があります。つまり、木を使い育てる、このサイクルにより、持続可能な循環型社会を生み出す事にも繋がります。同時に、地域の森林の活性化、若返り化にも繋がり、良い事尽くしなのです。
木は育つ時に、多くの二酸化炭素を吸い込み、光合成をして育ちます。木が育つと言う事は、それだけ二酸化炭素を木が取り込んでいると言う事でもあります。環境の為にも、木を育てる事は大切です。
更に詳しくお話しするなら……環境の為だけなら、樹齢40~50年程度の若い木をたくさん育てるのが良いです。若い木は元気に活発に育ち、どんどん二酸化炭素を取り込んで大きくなるからです。年を取った木は、あまり二酸化炭素を取り込まなくなり、環境には貢献しなくなります。ですが年を取った木は、特に樹齢100年以上のものは、「良材」として長く使う事の出来る立派な木材となります。皆様が家を建てる時には、樹齢100年以上の良材を選べば、樹齢の年数、しっかり手入れをすればそれ以上、長持ちしてくれます。それが木の良いところです。
更に詳しくお話しするなら……環境の為だけなら、樹齢40~50年程度の若い木をたくさん育てるのが良いです。若い木は元気に活発に育ち、どんどん二酸化炭素を取り込んで大きくなるからです。年を取った木は、あまり二酸化炭素を取り込まなくなり、環境には貢献しなくなります。ですが年を取った木は、特に樹齢100年以上のものは、「良材」として長く使う事の出来る立派な木材となります。皆様が家を建てる時には、樹齢100年以上の良材を選べば、樹齢の年数、しっかり手入れをすればそれ以上、長持ちしてくれます。それが木の良いところです。
話が長くなりましたが、林業とはなにか、もう一度、皆様も考えてみてはいかがでしょうか。