夏本番で暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしですか。
暑い夏ともなれば身体もだらけてしまいますが、それは木も同じ事です。梅雨の時期や暑い夏、また寒い冬の時期などは、木の動きが出やすい時期といえます。具体的には、割れや狂いなどです。
先人はそれらを極力おさえ、動きを少なくするために、色々な方法を編み出してきました。そのひとつが「背割れ」です。これは柱の芯に向かってノコ目を入れ人工的な「割れ」を作ることで、木の動きをそこである程度受け止め、他の部分での木の動きを抑えると言うものです。
もちろん、背割れの処置をしたからと言って、他の部分で割れがまったく出ないという訳ではありませんが、この背割れをすることにより、極力木の動きを抑えると共に、背割れを入れた部分から木の乾燥を促進させる効果もあります。また、背割れをしたからと言って、柱材の強度が落ちるということはありません。
古民家や神社仏閣など、昔ながらの伝統工法で作られた構造体は、背割れをはじめとするさまざまな知恵が詰まっています。その知恵を後世に伝えるべく、木力館ではさまざまな活動を行っております。
もちろん、背割れの処置をしたからと言って、他の部分で割れがまったく出ないという訳ではありませんが、この背割れをすることにより、極力木の動きを抑えると共に、背割れを入れた部分から木の乾燥を促進させる効果もあります。また、背割れをしたからと言って、柱材の強度が落ちるということはありません。
古民家や神社仏閣など、昔ながらの伝統工法で作られた構造体は、背割れをはじめとするさまざまな知恵が詰まっています。その知恵を後世に伝えるべく、木力館ではさまざまな活動を行っております。