清明の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、今回は春日部市の『歩け歩けサークル』の皆様に、木の博物館 木力館での貴重な体験を楽しんで頂きました。
館長による木の魅力についてのお話を聞いたり、木材に触れて木の香りを体験している様子はとても印象的でした。
木の博物館 木力館で触れることができるヒノキやスギは、それぞれの特徴を持っています。
ス ギ:軽量で加工しやすく、湿気に強く、防腐性が高いということです。
ヒノキ:耐久性が高く、防虫・防腐効果がある
さらに、どちらの木材も、独特の香りを持っており、その香りは自然な癒し効果をもたらしてくれます。
『歩け歩けサークル』の皆様には、樹齢100年以上の貴重な木曽桧の小さな板を手に取っていただき、その香りを体験していただきました。
木曽桧は、日本の代表的な木の一つであり、美しい木目と独特の香りが特徴です。 今回お配りした小さな板は、樹齢100年以上のものであり、非常に貴重なものとなり手に取っていただいた際に感じられた滑らかな手触りやしっとりとした質感は、桧ならではの特徴であり、香りは独特の癒し効果やリラックス効果があるとされており、健康にも良い影響をもたらしてくれます。
木の博物館 木力館の館長が、『歩け歩けサークル』の皆様に向けて、木の魅力や森林環境問題についてお話をされました。
木は私たちの生活に欠かせない存在です。
木材は建築や家具、紙製品や工芸品、そして燃料として広く利用されています。
しかし、木が持つ特徴はそれだけではありません。
木は二酸化炭素を吸収することができ、地球温暖化の防止に大きく貢献しています。
また、森林は豊かな生態系を支え、多くの動植物たちに生息環境を提供しています。
さらに、木は美しく、人々を魅了する存在です。木々が織り成す美しい風景は、季節や天候によって様々な表情を見せ、私たちに癒しを与えてくれます。
これらのように、木は私たちにとって多くの利益をもたらしてくれる貴重な存在です。私たちは、森林を守り、木を大切にすることが、地球環境や私たち自身の健康にとっても重要であることを忘れてはなりません。
以上の事から、森林環境問題については、日本の森林面積は年々減少傾向にあり、森林に携わる業種の衰退も懸念されて、その影響もあり森林環境が悪化しているとのことを心配されて、森林環境を改善して、持続可能な取り組みが必要であることを強調されました。
木力館は、その建物自体が木造でできており、建物内には木の魅力を存分に感じられる展示が数多くあります。
その中でも、特に自慢の一つが無垢の螺旋階段で、手すりや踏板に青森ヒバを使用しています。
青森ヒバは、爽やかな香りを持ち、防虫効果があることから、建築材や内装材として広く用いられています。
この螺旋階段は、木力館に訪れた方々からも大変好評で、美しさと香りの魅力を存分に堪能できます。
「歩け歩けサークル」の皆様が、無垢の螺旋階段を上がり、2階の小部屋にあるクローゼットの中の木材の香りを体験しました。
クローゼットの中には、木曽桧(天然木)と青森ヒバ(天然木)の木材が収められており、開けるとふんわりとした木の香りが漂います。
木曽桧は、とても貴重で硬く、細かな木目が美しく、昔から高級建材として用いられてきました。
一方、青森ヒバは、爽やかで清々しい香りが特徴で、抗菌効果もあるため、防虫剤などに使われています。
香りを楽しむことで、木が持つ魅力を改めて感じた「歩け歩けサークル」の皆さん。
今回の体験をきっかけに、森林環境問題についても深く考えるきっかけになってくれたらと思います。
木力館の2階部分は、国内産や埼玉産無垢材の構造躯体や小屋組みが印象的です。
館長は、このような構造が木材の自然な美しさと強さを生かすことができると説明しています。
また、館長は推定樹齢1000年の屋久島産桑の木の根っこ部分に注目し、成長過程で石を取り込みながら育った形跡について説明しています。
このような木の成長過程には、木の生命力や自然の偉大さを感じさせられます。
一通りの見学を終えた『歩け歩けサークル』の皆様。
皆様には、木の魅力や森林環境問題についてご理解いただけたことを大変嬉しく思います。また、小物販売コーナーでも、木の素材を使ったさまざまな商品をご覧いただけたかと思います。
今後も、木力館は皆様にとって木の魅力を伝える場となるよう努めてまいります。
今回のご来館、本当にありがとうございました。
木力館は、今後も環境に配慮した持続可能な木材利用の普及や森林環境の改善に取り組み、国内産木材や埼玉産の木材の需要増加に貢献していきます。