木力館のとりくみ

SDGsのとりくみ

2024年度、開智小学校4年生 木力館館長による特別授業 学校編

暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は令和6年5月30日(木)に開智小学校総合部にて行った特別授業の様子をお届けします。

木力館では、10年以上前から毎年欠かさず、開智小学校の生徒さんに向けて特別授業を行っています。
昔授業を受けてくれた生徒さん達は今どのような大人に成長しているのでしょうか。かつて子供だった生徒の皆さんが自然への関心を持ち続け、木をはじめとした環境資源を大切にする行動を取ってくださっていたら、この上なく嬉しく思います。

 

さて、今年も木のすばらしさを伝えるため、木力館スタッフは開智小学校にやって来ました。

広い教室に一堂に会した4年生の皆さん。はじめに、木力館館長から生徒の皆さんへ木に関する講演を行いました。
森に生えている木と家づくりなどに使われる木は何が違い、それぞれにどんな役割があるのか。いま、世界で環境はどのように変化しているのか。
生徒の皆さんに、普段何気なく目にしていたであろう木や森林について考えてもらいました。

 

講義の後行ったのは、ヒノキ材を使用した『カンナかけ体験』です。
生徒の皆さんは、プロの職人さんにコツを教えてもらいながらカンナの扱い方を学び、同時に木と触れ合うという貴重な経験をしました。

 

今回使用したのは高樹齢の木材です。
木は樹齢が多いものほど丈夫で、リラックス効果のある木特有の香りも強くなります。反対に木が若いうちは、強度も香りもまだ弱いということになります。
若い木はすぐには伐採せず、樹齢を重ねた後で建材として使用する方が丈夫で香りの強い木材を使用できますし、木が山や森で成長をする間、光合成によって二酸化炭素を減らし酸素を増やすこともできます。

生徒さん達は、年数を重ねた木材と対峙して木の持つ荘厳な魅力を肌で感じながらカンナかけ体験を行いました。知識を得、その上で実際に木と触れ合う中で、子供達は木と自分の繋がりを実感し、木と共存する暮らしのサイクルを自分事として感じられるようになるのではないでしょうか。
将来の環境悪化が予想される今、「木育」を通して子供達に自然への意識を強く持ってもらうことで、未来の地球の姿はより良くなって行くと私たちは信じています。

次回は木力館にて行った特別授業、現場見学と箱作り体験についてご紹介します。
どうぞお楽しみに!