このたび、さいたま市岩槻区内にて木力館館長大槻忠男が「人生後半の住まい」と題して、平屋建ての日本家屋を建築しました。その模様をお伝えします。
土台と基礎部分。この家はベタ基礎ではなく布基礎を用いています。土からの「気」を封じ込めない、昔ながらの造りです。
床下部分には炭の袋を敷き詰め、調湿効果を持たせます。床板下地には杉材(厚さ36mm)を使用。
外壁下地工事の様子。
木工事。下地を張ります。材は国産の松を使用。
木工事。下地の上に、木摺り下地(杉材)を張ります。この上に漆喰を塗り仕上げます。下半分までしか木摺り下地を張っていないのは、上半分は天井板を張るので隠れてしまう為です。
木摺り下地を張り終えた壁面。この状態でも十分に美しいです。
屋内の様子。梁と桁の様子。太い梁を大栓(だいせん)で縫う様に留めています。ここまで骨太な造りの家は、現在ではなかなか無いと思います。
屋根工事の様子。屋根の傾斜が特殊な構造の為、通常の倍以上の手間がかかります。画像は半分完了した場面。
屋根工事完了。少し分かりづらいですが、屋根の傾斜の様子が丸みを帯びているのが分かりますか?
木工事完了、柱材の保護シートを外した様子。
木工事完了、軒の部分。
木工事、雨戸戸袋の部分。戸袋もこだわりの木製です。
建築中、現場には「木力館推奨現場」の看板がありました。
平成30年4月時点の様子。外壁下地の上に防湿防水シートを張っています。
構造躯体には主に国産材及び埼玉県産材等を使用しております。
「館長の家」は平屋建ての本格的な日本家屋で、この家のテーマはずばり
「人生後半の住まい」です。あえて平屋建てにすることで、暮らしを楽に、そして日本家屋にする事で、伝統の木の家の良さを皆様に伝えたいと思います。
最近ではこういう造りの木造家屋は殆ど無くなりましたが、こうした造りの家を木力館としてもPRすることで、実際に住む事のできる「木の家づくり」をお勧めしていきたいと思います。
「百聞は一見に如かず」と申しますように、本物の木の良さは、五感で体感して知る事が大切です。文章やことばだけでは、木の良さを相手に伝える事はとても難しい。館長の私(材木屋のおやじ)はそう考えております。
本物の木の手触り、香りの良さを、ご自身の五感で感じ取り、知って頂ければと思います。
木力館では、ご来場された方のお求めに応じ、さまざまな木の家づくりやリフォーム法、各種工法などについて、詳しくお話しさせて頂いております。
この他、木の家づくりやリフォーム、模様替えについて皆様からさまざまなお悩み・ご質問等についても無料で受け付けております。
木の家に興味の有る方、木の家づくり、リフォーム等をお考えの方は、ぜひ木力館までお気軽にお越しください。お待ちしております。
第5回の模様はこちらからどうぞ。