令和2年2月某日、木力館はさいたま市内の小学校にお邪魔して、木力館館長 大槻忠男の「森林と環境のお話」を披露した他、生徒の皆さんにカンナ削り体験をして頂きました。
今回は小学5年生の生徒さん60余名を対象に行いました。カンナ掛け体験では、生徒の皆さんは「削りたての木の香りが強い!」とびっくりされていたのが印象的です。
さて、以前の出張授業のレポートでもお話ししましたが、学校での勉強はとても大切なことです。しかし現在の学校の授業は基本的に決められたカリキュラムがぎっちり詰め込まれており、なかなか外に出て学ぶ機会がありません。また今回のように「出張授業」「出前講座」など、学校に外部からの「まなび」を積極的に取り入れる機会もそう多くないと聞きます(もちろん、学校により違いはあるでしょうが)。
館長の私(材木屋のおやじ)としては、木と森林の大切さを学ぶには、まず自分の目で木を見て、手で肌触りを感じ取り、鼻で木の香りを嗅いで……つまり五感で体感すること、これが大切だと考えております。特に木の香りは言葉や文章で相手に伝えるのがとても難しいです。ですから、生徒の皆さんには実際に木のサンプルやカンナ掛け体験で出た木屑の香りを嗅いでもらうことで、木の良さを知って欲しいのです。森林環境の話の前に、まずは最初に、木に興味を持って欲しいのです。
木に興味を持てば、木の事、日本の森林環境の事など、そちらも少しずつ興味・関心が出て来るかと思います。しかしまずは、大前提である「木に興味を持って欲しい」この一言に尽きます。
これは小学生の生徒さんだけでなく、大人の方にも言える事です。まずは木に興味を持って欲しい。館長の私(材木屋のおやじ)の願いはそこです。
そして今回のように、学校に我々がお邪魔して、生徒の皆さんに普段の授業では体験できない事を経験して頂き、木に少しでも興味を持って頂ければ、いわゆる「木育」の一環として生徒さんに少しでもプラスになれば、と考えております。
木力館は今後も「木と自然環境」を知って学んで頂くべく、さまざまな活動を行っていきたいと考えております。興味をお持ちの学校教育機関の方は、木力館までご連絡ください。